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『8割の人が副業月収3万円未満なのに好きなことだけして月収100万円稼いだサラリーマンが教える本気の副業術』AKIOBLOG|小銭稼ぎの副業が一番損な理由

キャリア・働き方 ✍ AKIOBLOG
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『8割の人が副業月収3万円未満なのに好きなことだけして月収100万円稼いだサラリーマンが教える本気の副業術』
目次

副業を始めようと思って、ポイ活やアンケートモニター、ポイントサイトに手を出したことはありませんか。

スキマ時間でコツコツ。月に数千円でも、ないよりはマシ。多くの人がそう考えて、その入口から副業の世界に足を踏み入れます。

でも本書は、その第一歩こそが一番もったいない、と真っ向から否定します。タイトルにある通り、8割の人の副業は月3万円未満で頭打ちになる。著者はそこから抜け出し、好きなことだけで月収100万円に届きました。

『本気の副業術』は、リクルートで会社員として働きながら筋トレ・ブログ・YouTube・コーチングで稼ぎ、最終的に株式会社GOAL-Bを起業したAKIOBLOGさんの実践書です。お小遣い稼ぎのハウツーではありません。「時間という命を、何に使うか」を問う本です。

図解

この本は「副業の定義」からして違う

多くの人は副業を「本業の片手間で、月数万円稼ぐもの」と捉えています。リスクを抑えて、空いた時間で少し収入を上乗せする。それが常識的な副業観でしょう。

ところが著者の定義はまったく違います。副業とは「心の底からやりたいこと、かつ人の役に立つこと」だと言い切ります。この二つの条件を満たさないものは、著者に言わせれば副業ではない。だからポイ活も懸賞モニターも、対象外です。

ここが本書のいちばん挑発的なところで、読み手の前提を最初にひっくり返してきます。「副業=リスクの低い副収入」というイメージで手に取った人は、間違いなく面食らうはずです。

なぜそこまで言い切るのか。理由は本書を貫くもう一つの言葉にあります。

時間の使い方は、命の使い方

心臓が動いて生きている時間そのものが命だ、と著者は言います。だから時間を無駄に使うことは、命を削っているのと同じこと。時給数百円の小銭稼ぎに自分の命を切り売りするくらいなら、好きで人の役に立つことに全力を注ぐべきだ、という主張です。

この前提を飲み込めるかどうかで、続く実践の重みがまったく変わってきます。本書が出たのは2020年。大企業の副業解禁が進み、「個人で稼ぐ力」が問われ始めた時期です。終身雇用を前提とした働き方へのアンチテーゼとして、この強い定義が置かれているわけです。

「迷ったらやる」で行動量を最大化する

本書はCHAPTER 1から5までの5段階で構成され、最初の章のテーマは好奇心です。

著者の信条はシンプルで、「迷ったらやる」。行動した先には「成功」か「失敗を通じた学び」しかない。どちらに転んでも得るものがある以上、挑戦の量を最大化すれば損はしない、という考え方です。

この発想の源泉は、高校時代の後悔にありました。やりたいことに踏み出せなかった悔しさをバネに、著者は0円ヒッチハイクで日本一周をし、アフリカ大陸を縦断し、筋トレで20kgの増量に成功します。

派手な冒険談に見えますが、狙いは一つだと私は読みました。「やればできる」という成功体験を、頭ではなく体に刻むことです。小さくても「決めて、やって、できた」を繰り返すと、行動への心理的ハードルがどんどん下がっていく。

これは精神論のようでいて、案外バカにできません。多くの人が副業で止まるのは、スキル不足ではなく「最初の一歩を踏み出せない」ところにあります。行動できる体質をまず作る、という順序立ては理にかなっています。

自己投資にお金を使い、自分の強みを知る

CHAPTER 2のテーマは行動力と自己投資です。

意外なことに、著者がまず重視するのは本業で成果を出すこと。応援される人間になることが、副業の土台になると言います。本業をおろそかにして副業に走るのではなく、本業での信頼が副業を支える、という順序です。

そのうえで、自分のレベルを上げるためにはお金を惜しまない。象徴的なのが、コーチングを学ぶために139万円を自己投資した決断です。普通なら何度も躊躇する金額を、著者は迷わず払いました。スキルや経験は、自分という資産の利回りを上げる投資だという発想です。

もう一つ、自分の強みを科学的に把握するためにストレングスファインダーを使っています。著者の上位の強みは「最上志向」「活発性」など。自分の得意を客観的に知ることが、後の章で出てくる「希少性の掛け合わせ」の材料になるという設計です。

ここは大事な伏線です。やみくもに何かを掛け合わせるのではなく、まず自分の手札を正確に把握する。その地味な作業が、後半の戦略の精度を決めます。

時間は「お金で買える」

CHAPTER 3はルーティン、つまり時間術の章です。ここが本書で最も具体的で、明日から真似しやすい部分でしょう。

著者の発想で面白いのは、時間をお金で買うという割り切り方です。家賃が2万円高くても職場の近くに住めば、1日1時間の移動時間が浮く。それを3年続けると1100時間になります。

その1100時間を自己投資に回せば、2万円×36カ月の差額など簡単に回収できる、という計算です。移動時間という見えないコストを、はっきりお金に換算して判断している。この「見えない損失を可視化する」視点が、本書の時間術の根っこにあります。

時間を生むための工夫も徹底しています。毎日同じ服を着て、何を着るか考える時間を消す。乾燥機付き洗濯機を買って、洗濯物を干す手間をなくす。テレビを捨てて受動的な情報収集をやめる。

そしてスマホのスクリーンタイム機能で、SNSの使用時間を強制的に制限する。SNSは世界の天才たちが人の時間を奪うよう設計した「時間泥棒」だ、と著者は警戒します。

これらの工夫に共通しているのは、意志の力に頼っていないことです。「気をつける」のではなく、そもそも誘惑が発生しない環境を作る。朝の使い方も同じで、21時半に寝て5時に起き、毎朝決まったカフェで朝活をする。自宅だと甘えるから、強制的に動ける場所へ自分を運ぶわけです。

意志は消耗するが、環境は裏切らない。この思想が、続く戦略を実行可能なものにしています。

ライバルが消える「希少性の掛け合わせ」

CHAPTER 4は影響力の章。ここに本書の戦略の核心があります。

「筋トレ」だけで勝負しようとすると、すごい人が山ほどいるレッドオーシャンです。でも、そこに「会社員」と「副業」という要素を掛け合わせると、状況が一変する。

「筋トレ × 会社員 × 副業」というカテゴリには、ほとんどライバルがいません。戦う土俵をズラすことで、戦わずして勝てるブルーオーシャンを自分で作る。これが希少性の掛け合わせです。

私がこの戦略に強く惹かれたのは、才能やセンスの話ではないからです。突き抜けた一芸がなくても、誰でも自分の手持ちの属性を二つ三つ並べて掛けてみるだけで、戦う位置をズラせる。再現性のある「位置取り」の技術なのです。

著者はこの戦略で「筋トレ大好き営業職サラリーマンの1週間」というYouTube動画を出し、50万回再生を達成しました。一つひとつは平凡でも、組み合わせると唯一無二になる、という証明です。

そしてもう一歩進んで、本書は「生き様こそがコンテンツになる」と説きます。

情報があふれる現代では、単なる筋トレのノウハウに価値はもうありません。著者が発信したのは「会社員として働きながら、全力で挑戦する生き様」そのもの。ノウハウではなく姿勢を見せることが、最大の差別化になったのです。

その影響力を測る指標として、著者は「共感の総量」という考え方を使います。アプローチできる人の多さ(共感の量)と、発信者がメッセージをどれだけ体現しているか(共感の質)の掛け算。

生き様を見せることは、この「質」を一気に高めます。狙うのはフォロワーの数ではなく、強く共感してくれるファンの濃さです。

現状維持こそ、最大のリスク

最後のCHAPTER 5は、ネクストアクションの章です。

人間には、無意識に現状へ留まろうとする力があります。ホメオスタシス、恒常性維持機能と呼ばれるものです。変わろうとすると、脳が元に戻そうと引っ張る。挑戦が三日坊主で終わる原因は、意志の弱さではなく、この仕組みにあるというわけです。

著者の処方箋はコーチングの発想です。自分のありたい姿、つまりGOALを設定し、安心できる状態(コンフォートゾーン)をそのGOALの世界のほうへ移してしまう。すると現状維持の力が逆向きに働き、「GOALへ向かう力」に変わります。脳の仕組みを敵にせず、味方につける発想です。

著者自身も会社員から踏み出し、株式会社GOAL-Bを設立しました。「挑戦が溢れる世界」というビジョンを掲げて事業を広げています。変化の激しい現代では、挑戦しないことのほうがよほど危険だ、というのが本書の結論です。

ただし、ここは留保が必要だと感じます。本書が求める行動は、毎朝5時起き、飲み会には行かない、139万円を迷わず投資する、と極めてストイックです。育児や介護を抱える人が、そのまま全部を真似できるかは別の話でしょう。

私は「全部やる」より「思想だけ借りて、できる一手から始める」のが現実的だと思います。掛け合わせの考え方や、環境で時間を捻出する発想は、ストイックさとは切り離して使えます。

今日からできる3つの行動

本書のアクションプランから、すぐ始められるものを選びました。

1つめは、スマホのスクリーンタイムでSNSアプリに1日の上限を設定すること。まず時間を捻出します。何時間使っているかを直視し、上限を決める。著者の言う「時間泥棒」から、まず1時間を取り戻すところからです。

2つめは、自分の強みを、自分で考えず周りの3人に聞いて書き出すこと。強みは自分では気づきにくいものです。「10人や100人に1人の特長」を他人に教えてもらう。ストレングスファインダーのような診断を併用してもいい。

3つめは、得意なこと・属性・やっていることを3つ並べて、掛け合わせを書き出すこと。「筋トレ × 会社員 × 副業」のように、自分の要素を掛けてみる。一つでは平凡でも、組み合わせるとライバルが消える組み合わせが見つかるかもしれません。

この本を読んで一番効いたのは、やはり「時間の使い方は命の使い方」という一言でした。ポイ活に使っていた30分も、寝る前になんとなく見ていたSNSの1時間も、全部「命」を切り売りしていたんだと思うと、急に背筋が伸びます。

副業で何を始めるか。その前にまず、今日の自分が何に時間を使っているかを書き出してみる。本気の副業は、たぶんそこからしか始まりません。

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